CGM New Harmony Church

動物たちの愉快な日常

詩 〜雨〜

小雨の中を走り出し、
ややもすると
土砂降りにさいなまれた。

前日に腕立て伏せをし、
その後想定より長く走ったのは
このためだったのか。

途中で引き返そうか、
このまま走り続けようか。

水を含みやすい生地のパンツに、
前回、前々回と熱さと渇きの中で限界と戦い、
結果容量を増やしたボトル。
この雨では水を飲むこともない。

重量も増え、
足元も悪くなり、
足を傷めることも頭をよぎる。
神が雨を止ませてくださることを願いつつ、
ずぶ濡れになりながら走り続ける。

既に濡れたからには
引き返すことに意味があるのか。

不満をもらすこともできず、
どう感謝すべきかも分からない。
特別な負荷を掛けているのかもしれない。

十字路をまっすぐ進み、
その先で折り返し、
同じ十字路で左に曲がって山に向かう、
それがいつものコースである。

十字路を超えると、
雨が止んだ。
雨雲の下から抜け出したのだ。
神は行う者を助けられる。

再び十字路に戻ってくる。
再び雨が降り出す。
雨雲の下に帰ってきたのだ。

しかし呼吸は楽であり、
山を登っても息が切れない。
さらに険しい登り坂を行くも、
それほど苦しいとも思わない。
峠を越え、
しばしの下り坂を駆けながら、
対話を続ける。

今日は雨だが、
その分涼しく、
命の危険は感じない。
そうだ、それが大きい。
熱中症と隣り合わせで走り抜いたことも御業だが、
初めから命の危険がないことも御業ではないか。

山を下り、
また登り、
わずかに下ってはまた緩やかに登り続ける。
登りに登った末に、
急な坂道を下り続ける。
海へと向かう中でいつの間にか雨は止み、
涼しさだけが残っている。

帰りがけの最後の登り坂にて、
これが自分の歩んだ路程であることをも悟った。
困難に直面し、
しばし希望が見えるかと思いきや、
再びそこに陥って、
新たに学び、
また学びつつ、
なかなか楽にはならないが、
遂には道が開け、
楽観的にもなり、
最後の一山を超えれば、
神の御心に行き着くのである。

神は公正であり、
正義である。
どんな祝福であれ、
対価なく与えることはなさらない。
愛するゆえに、
より高い次元に至らせようと、
火の中をくぐらせながら練達される。

ABOUT ME
マシュー
自分の持っているものを使いたい。神様のために生きたい。それが小さな自分にもできる大きなこと。「この人生を後悔のないように生きるにはどうしたらよいのだろう」と、かすかにくすぶる火種のような、ささやくそよ風のような一人の地球の民。