CGM New Harmony Church

動物たちの愉快な日常

詩 〜棘〜

刺々しい細い枝と薄桃色の小さな花

わらわらと
束になった
褐色の枝から
無数の細いつる
伸びに伸びて
頭を垂れる

実りのない木
むさ苦しい木
切ってしまおう

ギュッ
つるを掴むと

チクッ
無数の鋭い棘が
寄せ付けまいと
こちらを睨む

ぽつぽつぽつ
薄桃色の花が
つるに沿って顔を出す

人を刺しまくって
守りたいものは
ちっぽけな花なのか

電動ノコギリで
枝ごとバッサリ

落ちた枝
つるを足で踏んで
枝の根本をギュッとつかんで
また一振り

回収し
ゴミ袋に
ポイ

残る
フェンスに絡みついた枝
つかんでみたら
パキッ

その植物は
水気もなく
乾いていた

ABOUT ME
マシュー
自分の持っているものを使いたい。神様のために生きたい。それが小さな自分にもできる大きなこと。「この人生を後悔のないように生きるにはどうしたらよいのだろう」と、かすかにくすぶる火種のような、ささやくそよ風のような一人の地球の民。