新しい部屋から窓の外を眺める。
雲一つない青空と、
下に堆積する分厚い雲の海。
その上端は、
見事に空と雲を切り分けながら
緩やかな斜面を描いていた。
「雪山だ」と言って、
母に写真を送る。
母は「素敵だ」と、
それを信じた。
快晴の空から
突如として大量の雪が舞い降りる。
雪が降り注いでは止み、
また降り注いでは、
一瞬にして姿を消す。
桜も散りかけた四月、
晴れやかな春の日の雪を見た今日は
復活祭の連休の最終日。
彼はひとたびご自身を生贄として捧げられ、
時代の罪を贖うことで
歴史を飲み尽くそうとした暗闇を切り裂かれた。
罪びととして死に、
霊獄に行かれ、
三日の後に甦ると
輝く霊をもって昇天された。
「私はまた来る」。
それから二千年、
主はまた来られ、
新たな時代に私が会った。
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