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動物たちの愉快な日常
童話

童話『ツブツブ村の餅の尽きない甕』〜第五章 村に疫病が流行する〜

さて、甕を守る人々が増えてきて、悪人たちは甕を力で奪うにも簡単ではなくなったのを見て考えました、

「大勢の人が甕を守っていて、奪うのは簡単ではなさそうだ。ここは今一度力ずくで奪う方法を諦めて、守るふりをして甕に近づいて盗むのはどうだろう?」

「それは名案だ!早速パックの店に行って餅をもらって、甕の護衛として雇ってくれと言おうじゃないか。美味しいお菓子も食べて甕にも近づけるなんて、一石二鳥だな」。

悪人たちは早速パックの店に出かけていき、パックに言いました、

「私たちにも噂のとびっきり美味しいお菓子を食べさせてください。お腹が空いて死にそうです。その代わりあなたが持っている甕は私たちがしっかり守ります」。

パックはそれを聞いて彼らにも最高傑作のお菓子をご馳走してあげました。彼らは甕を守る人たちと一緒に交わるようになり、いつ甕を奪おうかと虎視眈々と機会を伺うようになりました。

ところが、程なくして村では変な病気が流行るようになりました。村人たちは相変わらずお腹が空いていましたが、それだけではなく、体中にできものができて、痛いような、かゆいような感覚に煩わされるようになりました。できものからは膿が出て、臭い匂いが立ち込めるようになりました。そして、かのパックもまた同じ病気にかかって苦しんでいました。

皆今や甕を奪う、奪わないどころではなく、臭い匂いと痛み、かゆみに悩まされ、不満を通り越して天を呪いながらうめいていました。

ABOUT ME
マシュー
自分の持っているものを使いたい。神様のために生きたい。それが小さな自分にもできる大きなこと。「この人生を後悔のないように生きるにはどうしたらよいのだろう」と、かすかにくすぶる火種のような、ささやくそよ風のような一人の地球の民。